基本的にはサイディングカバー工法を外壁に使用するのは、壁からの雨漏りを防ぐのが目的です。
しかし雨漏りをしてしまう原因が外壁のサイディングとなることもある為、サイディング工法について、また雨漏りがする可能性についてご紹介します。
外壁に施すサイディングカバー工法の構造について簡単に説明しましょう。
構造的には、家の内側に近いほうから、①下地+②防水シート+③板材+④サイディングとなっています。①下地+②防水シートの間にもグラスウールや防湿シートがあるなどかなりの重構造となっています。
また、③板材は全体的に入っているわけではなく、②防水シートと④サイディングの間に空間を作り、万が一雨が入ったり湿度が高くて雨漏りしないように通気性をもたせているのです。
ここまでしているにも関わらず、サイディングが雨漏りしてしまう理由は、サイディング同士をつなぎ合わせているシーリング材の劣化です。そもそもシーリング材には5~10年程度と寿命があります。また強風や紫外線がきつい場所だと劣化も早まります。
雨漏り対策でサイディングを行ったから後は安心と思わず、定期的にチェックやケアを行いましょう。